半分白目日記

思った、ことを、書いて、いきます。

150話。よろこんで利用される涼次。雑に震災を扱うということ

第25週「君といたい!」土曜日

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鼻が利く鈴愛

津曲が加わったスパロウリズムで、そよ風ファン資金調達に向けた作戦会議が行われていました。差し入れにグリーンパンを持った恵子は「会議中 Don't disturb」の札を見て引き返そうとしますがドアが開き「待って! パン食べます!」と鈴愛が引き止めます。恵子は「バレエをやっていたから足音がしない」はずなのに。やたら鼻が利きますね鈴愛。金と食べ物に関する嗅覚は犬並みです。

埼玉の工場とも話がつき、あと必要なのは企業へのプレゼン。場所はシェアオフィスで行い、効果を高めるためにプロモーション映像の作成をすることに。

鈴愛が利用したのは今や有名敏腕映画監督となった涼次。元旦那であり花野の父親でもある涼次に会いに行きます。涼ちゃんは花野に会いたがってただけで鈴愛に会いたいわけではないんじゃないのかい…。これでは「子どもに会わせてやるから安く映像つくってよ」と言わんばかりではないですか。

三オバも「親がガタガタしているうちは子どもと会わせられへんやろ」と完全に鈴愛サイドでしたが、親に会う権利は子どもにあるはず。花野も涼次に会いたい気持ちがあるなら、鈴愛は黙って会わせてあげるべきなのではないですか。まぁ、三オバも鈴愛の機嫌を損ねたら花野と会えなくなる弱味があるからね。鈴愛の支配ぶりが怖すぎ。

売れっ子敏腕映画監督登場

鈴愛と対面した涼次は「あの時はごめんなさい。声をかけてもらってうれしかった」と土下座。鈴愛は「売れてよかったね」と許してやる風です。というか涼次、本当に売れているんでしょうか? 一度新聞に「ロングラン大ヒット」と載っていただけで、全然実感がないですよね。台詞で「売れている」と言えばそういうことになるんですか。そもそも映画監督が売れている、って状態がよくわからなくなってきました。小説家や漫画家なら作品の売れ行きが実際にあるんでしょうけど。映画だから興行収入ってことかな。鈴愛はそういうのねっとり調べていそうですもんね。

シェアオフィスにある憩いの場カフェで撮影が行われ、律と対面する涼次。涼ちゃん、「こんにちは」と丁寧にお辞儀をしていましたね。あそこまで深々と頭を下げるの、アドリブだったのかなぁ。というかプロモーション映像が完成するまで花野と会わせてもらえないんですね。カンちゃん、前はしょっちゅうシェアオフィスに来てたのに。スパリズ結成から職場にとんと現れなくなってしまいました。

涼次が作った映像、大草原のなかで少女がそよ風に吹かれて涙する……という何とも微妙なやつだったけどいいの? 律が「流石だね涼ちゃんさん」って賞賛してたけどさ。かつてセンキチカフェオープンで鈴愛が最初に五平餅焼いて「おぉ~!!」の流れを彷彿としますね。一体どのへんが凄いのかわからないやつ。

鈴愛の名前呼び 

映像を格安で製作したことを「経費節減のためには私を捨てた旦那だって利用する。私っぽいでしょ」と律に強がって? みせる? 鈴愛。なんだか、このあたりよくわからなくて?ばかりになってしまいます。文字化けしているわけじゃないんですよ。台詞や演技ではよくわからないんですが、この後の展開を考えるときっとそういう意図だったのだろうと推察しました。

律は「俺は鈴愛が悲しい…どんどん鈴愛が悲しい」と鈴愛を見つめますが、何言ってるのかわからない。謎かけですか? もしくは自動翻訳かな。律いつのまにか完全にロボットになっていたんだね。おめでとう。

「鈴愛は悲しくない。マグマ大使の笛があるから。吹けば律が来るから」と涙を流す鈴愛。名前呼びキターッ!

名前呼びに関しては第5週「東京行きたい!」26話で晴が「18にもなって自分のことスズメって呼ぶ人間に何ができる?」というシーンがありました。その後に鈴愛が「スズメ…わたしは、東京行って漫画家になりたい」と大人アピールもしてました。

以上のことを踏まえると、わざわざ名前呼びをすることによって律の前では18歳の可愛いワ・タ・シ(オエッ)を演じているんですよね。しかも涙まで流して。なぜ泣く? そんなにまで花野を涼次に会わせることになったのが屈辱的だったの? 何度も言うけど鈴愛に父娘の面会交流を制限する権利はないからね?

プレゼン当日

プレゼンの日となり、黒いワンピースを着る鈴愛。例の、律とキスに持っていったときの黒ワンピ、やっぱり勝負服だったんだ…。というかさ、スーツ持ってたじゃん。あれ着ないの? 遊びに行くんじゃないんだよ。

この日の朝からナレーションは廉子ではなく鈴愛が担当していました。「律もスーツを着ている」って、やっぱり鈴愛もスーツを着るべきだったのでは? あと髪型もいつもと同じじゃないですか…。ラフすぎ。

 グリーン恵子がシェアオフィスのプレゼン会場を飾り付けしてくれたそうです。このところの恵子さん、暇そうですね。つくし食堂でめっきり見なくなった行列といい、鈴愛に関わるとみんな自分の仕事が暇になってどんどん手伝いに来たくなるらしい。

会場が混み合うほど、たくさんの人が来場していました。鈴愛は片耳失聴ゆえ人混みのガヤガヤした場所は超苦手なはずですけど、律はついていてやらなくていいの。

ステージに立ちマイクで話し始める鈴愛。こんな大役…できるんですか。津曲が司会をしてサポートしたほうがよくない? 

どこからともなく青い蝶が迷い込んできます。「そよ風に惹かれて蝶々まできてくれました(笑)」とうまいこといって会場をあっためる鈴愛。いや、3月でしょ? 外から迷い込んではこないと思う。シェアオフィスで研究されてる蝶々とかなのかな。青くて珍しい感じがするし。 

大震災までもポエムで語る

そして地震が来ます。2011年3月11日。東日本大震災。

揺れる会場、柱?につかまる鈴愛、舞う蝶々。鈴愛の声でナレーション。

「青い綺麗なちょうちょが空に飛んでいった」って何?

綺麗っぽい映像と言葉で安いイメージ映像に仕立て上げるのはどうなんでしょうか。

人それぞれの人生、全く同じ経験ができるわけじゃない。だから震災の記憶も一人一人違うのは当然です。比較したらあちらに迷惑かもしれませんが、どうしても思い出すのが同じく震災を描いた朝ドラ「あまちゃん」ですよね。

あまちゃんが放送された頃は震災の記憶もまだ新しく、宮藤官九郎さんもかなり苦心して脚本をかかれたのではないでしょうか。「あまちゃん」は素晴らしかったです。主人公アキは東京にいて、岩手ではユイちゃんや夏ばっぱがいて。その時東京にいた人と東北にいた人、どちらの状況もきちんと描かれていました。心配したアキが夏ばっぱに電話をかけたとき、「おがまいねぐ」と答えが返ってきたのがとても印象に残っています。

「あまちゃん」には震災を描くことに対する真摯な姿勢が表れていました。でも「半分、青い。」にはそれが全く感じられません。

最終週直前になって、雑に扱われて。今までのあらゆる設定と同じです。その出来事によって鈴愛が心を動かされるようなことは何一つありません。ただ書きたいシーン、言わせたい台詞だけがあり、そのために使い捨てられる設定ばかり。震災もそのひとつです。

朝ドラは1日3回も地上波で放送されています。家庭だけでなく病院や会社でも見る機会があるドラマなんて朝ドラくらいでしょう。その朝ドラで、こんなに雑に病気や障害、震災を扱うことに怒りをおぼえます。

▼前話の白目感想はこちら

hanshiro.hatenablog.com

▼次話の白目感想

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