半分白目日記

思った、ことを、書いて、いきます。

空に消えたシリーズ・草太より年上の結婚相手

とつぜん現れ、とつぜん消えた―――

そんな設定や人物に注目するのが「空に消えたシリーズ」の試みです。

今回は、楡野草太が結婚を考えた年上女性について考察していきます。

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草太が結婚を考えていた相手

第15週「すがりたい!」 89話のことでした。鈴愛が「涼次と結婚する」と実家に伝えて楡野家が大騒ぎしている最中、草太が仙吉にだけこっそり打ち明けました。

自分も結婚を考えている女性がいる、という相談です。

驚いた仙吉が詳しく聞いてみると、

  • お相手の名前は「ひかり」
  • 年齢は草太より10歳年上
  • バツイチ
  • 7歳の子どもがいる
  • バーのママをやっている

とのこと。これらの情報を草太から聞き出していくうちに仙吉の表情はどんどん曇っていきます

草太は相手のスペックから周囲から反対されることを折り込み済みで仙吉にだけ相談したのでした。鈴愛の件で父母がバタバタしているうちにどさくさにまぎれて結婚したい、と。

仙吉は「騙されているんじゃないか?」と怪しみ、とりあえず「行動に移すのはまだ待って、時間をかけよう」と説得。問題を先送りにしました。

そしてひかりは消えた

数年後、草太は同じ年頃の女性・里子と結婚し、翼も産まれました。里子との出会いどころか、ひかりとの別れもくわしく描かれないまま、映像とともに「このたおやかな女性は里子さん。草太のお嫁さんです」とナレーション。ひかりとのことをちらっと触れたナレーションで草太と仙吉が目配せをしてニヤッと笑ってはいました。

結局草太は仙吉の邪推通り騙されていたんでしょうか?それとも、どちらかの気持ちが冷めて結婚もなくなったのでしょうか。なんだかよくわからないままその後一切ひかりさんの名前は誰の口からも語られなくなりました。

疑問なのは、このひかりという女性の存在意義です。ドラマには意味があるものだけ登場するとは限りませんが、無意味なら無意味でなにか表現したいものがかならずあるはずです。では、ひかりの場合は何だろうかと考え始めてると、不愉快な想像ばかりがふくらんできてしまうのです。

ひかりの存在意義とは

まだ20代の孫息子の結婚相手として見たときに、思わず表情が曇ってしまう。ひかりの情報だけを聞いたら祖父がそう思ってしまうのもわからなくはないです。もし孫が騙されているのだとしたら、年配者として助ける必要性を感じたのでしょう。

仙吉はひかりの情報を聞いただけで「時間をかけること」と草太に忠告します。ひかりに会ってみる気すらないのです。まるでそのような組み合わせならば相手を無視してもかまわない、と当然のように考えているのがわかります。まぁ草太がおとなしく仙吉のいいなりになっているのがこれまた謎で、ここで暗に「草太は丸め込まれやすい性格」というのを表しているのだとしたらちょっと難解すぎますね。

草太と仙吉のやりとりを見て「初婚の相手としてバツイチシングルマザーはふさわしくない」という考えに反発する人も、頷く人もいるのでしょう。朝ドラの視聴率からすると、多くの人が見ている分それだけ受けとめかたがあるのかもしれない。人によって考えが違うのは当たり前ですが、このドラマではひかりの存在が何のフォローもされないまま消えてしまいました。浮き彫りになった仙吉の考えだけを残して。仙吉のしたことは正しいとでも言わんばかりの状況に、それを流しっぱなしの制作部に、「怖さ」を感じます。

コメディーだった可能性

ひかりの存在意義としてもうひとつ考えられるのは、笑える場面づくりとして登場させたのかも、ということです。

「半分、青い。」は脚本家のなかでは最大級にコメディーらしいですから。

そこまで言うなら、ほぼ毎回15分のなかに「笑い」があるのでしょう。

たしかにひかりの話題のとき、演出は明るいものでまったく深刻さはありませんでした。

草太の結婚相手を聞いて仙吉が目を白黒させる、という部分が「面白いでしょ?  笑えるでしょ?」と書かれた可能性は高いのかもしれません。私は見ていてまったく笑えませんでしたが。他に笑えるシーンが果たしてあったかどうか。最近では律の「本日はサンキュ。」がちょっと面白かったですね。あれはもしかしたら真面目なところだったのかもしれませんが。

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―――ひかりさん。ひかりさんのこと、わすれませんから。

▼空に消えたシリーズ 第1弾はこちら

hanshiro.hatenablog.com